大阪府能勢町の野外活動施設「豊中市立青少年自然の家わっぱる」には哺乳類から植物や菌類まで、実に様々な生きものが棲んでいます。 しかも、その一つ一つを観察していくと、それぞれが生きていくために複雑に繋がり合い、森をつくっていることがわかってきます。ここでは、その小さな一つ一つの命を紹介しようと思います。
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2019年9月6日金曜日

ヤマカガシ

 蛇嫌いの方には申し訳ありません。今回は毒のあるヘビ、ヤマカガシの紹介です。わっぱるでは頻繁に見る生き物であり、また、注意を要する生き物でもあるので、掲載することにしました。
大きさは70~150cmで、模様は地域による変異が多く、関東地方では赤・黒・黄色の斑紋がはっきりしているのに対し、関西地方はオリーブ色などの単色のものが多いとされていますが、個体差もあり、はっきりとした模様のものもいます。ほとんどの個体は頚のところに黄色の模様がありますので、それで見分けることができます。
はっきりとした模様の個体
カエルが好物ですが水に入りオタマジャクシや魚も捕らえて食べます。よほど危機に瀕したときのほか、捕食のため以外にヤマカガシの方から噛み付くことはありません。毒は口の奥にある小さな牙から出します。しかし、首の後ろにある頚腺からも毒液を出しますので、噛まれなければ大丈夫と考えて頚のところを素手で掴むことは危険です。
2017年7月、兵庫県伊丹市の小学5年生の男子がヤマカガシに噛まれ、意識不明になったことがニュースで流れました。自分のカバンの中に入れて持ち歩き、取り出そうとして、手を入れたときに噛まれたようです。さすがに、このときのヤマカガシは身の危険を感じ、逃げ出そうと必死の行動だったと思います。
 生息場所は水辺や湿地とされていますが、わっぱるでは割とどこにでもいます。ヤマカガシと出会ったときはほとんどの場合向こうから去って行きますのが静かに見守ってください。(De)

2019年6月18日火曜日

モリアオガエル

わっぱるにはプールのように底や側面をコンクリートで塗り固めて作った水遊び場があります。
秋から初夏にかけては使用することはなく、防災上の理由もあり、水を入れた状態になっています。そのため、ため池などを繁殖の場としている多くの生きものにとってはうってつけの場所になっています。
日没後だったこともあり、画質はいまいちですが、モリアオガエルのペアです。
このカエルは木の上に産卵するという、特異な生態をもっているのが特徴で、近年、生息数が激減しており、大阪府レッドデータでは準絶滅危惧種となっています。
上を見上げると、別の個体のものと思われますが、すでに生みつけられた卵塊があります。
卵塊は測ったように水面の真上にあります。孵化したオタマジャクシがちゃんと水面にダイビングできるためなんですね。お母さんガエルの深い意図をそこに見ることができます。(De)

2019年2月23日土曜日

ジムグリ


とぐろを巻く赤いヘビ!一見危険な生き物に見えるかもしれませんが、どうかご安心を。
こちらは、「ジムグリ」という名前の無毒のヘビです。
赤い派手な色をしているのは幼蛇の時期だけで、大人になると茶色っぽい色へと変化します。

アオダイショウやマムシ、ヤマカガシは見たことがあっても、ジムグリを見たことのある人は少ないのではないでしょうか。
活動する時間帯が夕方だったり、日中は石の下などに隠れていたりするので、目につきにくい種類のようです。地面に潜るので、「ジムグリ」。希少かと聞かれると、そうではなく、里山だったら普通に生息している印象です。

哺乳類を好んで食べるそうで、野ネズミが子どもを産む春・秋に活発になります。
写真のジムグリは10月に見つけた個体です。捕まえて観察してみると、アオダイショウなどに比べ、おとなしくて臆病な性格であるように思いました。
どうでしょう?かわいらしい顔をしているとおもいませんか?

マムシやヤマカガシといった毒のあるヘビも生息しているので、むやみに手を出してはいけないのですが、「ヘビだから危険」と怖がりすぎずに、どんな種類か観察してみてくださいね。