大阪府能勢町の野外活動施設「豊中市立青少年自然の家わっぱる」には哺乳類から植物や菌類まで、実に様々な生きものが棲んでいます。 しかも、その一つ一つを観察していくと、それぞれが生きていくために複雑に繋がり合い、森をつくっていることがわかってきます。ここでは、その小さな一つ一つの命を紹介しようと思います。

2019年2月23日土曜日

ジムグリ


とぐろを巻く赤いヘビ!一見危険な生き物に見えるかもしれませんが、どうかご安心を。
こちらは、「ジムグリ」という名前の無毒のヘビです。
赤い派手な色をしているのは幼蛇の時期だけで、大人になると茶色っぽい色へと変化します。

アオダイショウやマムシ、ヤマカガシは見たことがあっても、ジムグリを見たことのある人は少ないのではないでしょうか。
活動する時間帯が夕方だったり、日中は石の下などに隠れていたりするので、目につきにくい種類のようです。地面に潜るので、「ジムグリ」。希少かと聞かれると、そうではなく、里山だったら普通に生息している印象です。

哺乳類を好んで食べるそうで、野ネズミが子どもを産む春・秋に活発になります。
写真のジムグリは10月に見つけた個体です。捕まえて観察してみると、アオダイショウなどに比べ、おとなしくて臆病な性格であるように思いました。
どうでしょう?かわいらしい顔をしているとおもいませんか?

マムシやヤマカガシといった毒のあるヘビも生息しているので、むやみに手を出してはいけないのですが、「ヘビだから危険」と怖がりすぎずに、どんな種類か観察してみてくださいね。

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