大阪府能勢町の野外活動施設「豊中市立青少年自然の家わっぱる」には哺乳類から植物や菌類まで、実に様々な生きものが棲んでいます。 しかも、その一つ一つを観察していくと、それぞれが生きていくために複雑に繋がり合い、森をつくっていることがわかってきます。ここでは、その小さな一つ一つの命を紹介しようと思います。

2019年1月18日金曜日

タニウツギ

「花の季節」と言えば春をイメージされるかも知れませんが、梅雨時の6月~7月にかけても案外と色々な花が咲きます。タニウツギもそんな中の一つです。





樹高はせいぜい2~3メートル程度。普段はあまり目立たない低木ですが、花期になるとここぞとばかりにピンクの花を咲かせます。小さいピンクの花が、房状に集まりながらいくつも咲いている姿は、梅雨時の緑色の山中でひと際映えます。

雨がちな季節を楽しくしてくれる花の一つです。

2019年1月17日木曜日

スッポンタケ

世の生きものには、できるだけ慈愛の心を持って接したいと思っている私ですが、それが難しい場合もしばしばあります。

わっぱるの森を夏から秋にかけて歩いていると、ふと、腐った肉のような悪臭がすることがあります。その時には、結構な確率でこのキノコが近くに生えています。(ちなみに、本当に動物が死んでいる場合もあります)



臭いも悪いですが、ぬめりのあるその姿も何とも気味が悪い。
その臭いに引き寄せられるのか、ハエがたかっていることも多く、衛生的にも悪そう(ハエが胞子を運んでくれるようです)。そのくせ、食用にもなるというから始末が悪い。

悪い尽くしが一周まわって、見つけると何とも言えない気分の高揚を覚える、そんな不思議なきのこです。(Hu)

2019年1月16日水曜日

ツチアケビ

別名「森のソーセージ」。



わっぱる林の中を歩いていると、たまに毒々しい赤色の房が生えておりぎょっとさせられます。茎の高さは大きいもので50cm程度でしょうか?
「ツチアケビ」の名前の通り、どことなく「アケビ」に似ています。ただ、臭みと苦みで食べるのは難しいようです。私も食べたことはありません。(漢方薬にはなっている模様)。

ランの仲間で、花はこんな感じ。


光合成を行いません。どうもキノコの「ナラタケ」の菌と一緒に生活し、菌が作り出す栄養を貰っているようです。(Hu)

ホソミオツネントンボ


一昨年の12月に撮影されたもので、ホソミオツネントンボの越冬個体です。成虫で越冬するトンボは多くなく、オツネントンボ、ホソミオツネントンボ、ホソミイトトンボの3種のみとされています。「オツネン」とは「越年」のことで、全体に褐色の目立たない色合いで小枝の風体でじっとしています。春になると褐色の部分が鮮やかなライトブルーになります。寒い冬をじっと耐え忍んでいる姿がいじらしいですね。アオイトトンボ科。(De)

2019年1月14日月曜日

ネムノキ

わっぱるには「ねむの里」というテントサイトがあります。
これはネムノキという落葉樹の名前から来ています。ネムノキは、6月から7月にかけて、綺麗でちょっと変わった花を咲かせます。





薄紅色の広がった部分は「おしべ」だそうです。木は大きいもので10m程度。大きな木に一斉に花を咲かせる様子は見ごたえがあります。
ちなみに漢字で書くと「合歓木」。中国で、夫婦円満の象徴とされているところから付けられたとか。よろこびあう木、良い名前ですよね。

わっぱる場内にもありますが、わっぱるに向かう道にも多数生えており、出勤時にこの花が見られるようになると、夏の繁忙期が始まるなあ、と身が引き締まる気持ちになります。(Hu)

2019年1月13日日曜日

センブリ

秋ごろになると、キャンプ場内の日当たりの良い道端に見ることができます。草丈は10~20cm程度でしょうか。


















紫の筋がある白色の可愛い花が目印。よく昆虫も集まっています。














昔から胃を健康に保つ薬として活用されてきました。葉っぱには強い苦みがあります。
「千回身震いするほど苦い草」「お湯の中に千回振り出しても苦みが残る」からセンブリと名付けられた、という説もあります。
名前負けしていない苦さだと個人的には思います。興味のある方は、場内で見つけた時に葉っぱを一枚いただいてぜひ口に含んでみてください。悶絶間違いなしです。(Hu)

ヤブコウジ

びっしりと落ち葉が積もった真冬の森の中、ひときわ目に付く赤い実があります。ヤブコウジです。別名、十両とも言われ、千両や万両、百両(カラタチバナ)とともに縁起物とされ、お正月の寄せ植えに使われることも多いので馴染みのある植物ですね。樹高は10cmー20cmと低く、ほとんど落ち葉に埋もれてしまってたりします。寒い森の中でこんなに小さな木が赤い実をつけているのを見つけると少し嬉しくなりますね。(本日撮影)
(De)