コナラの新芽のところに赤いおいしそうな実のようなものが付いています。
しかし、これは実ではありません。「ナラメリンゴフシ」という虫こぶと呼ばれるものです。「ナラメリンゴタマバチ」という小型のハチのメスが芽のところに産卵します。幼虫から分泌される化学物質により、異常な成長をし、このようにリンゴのようにふくらみ、幼虫はその中で育ちます。この虫こぶを割って、中をのぞいてみましょう。
中心部に小さな幼虫がいますね。幼虫たちはこの実のような虫こぶを内側から食べて大きくなります。見事な作戦と感心するばかりですが、さらにこの育った幼虫に産卵管を刺して寄生するハチのなかまがいるといいますから驚きですね。(De)
大阪府能勢町の野外活動施設「豊中市立青少年自然の家わっぱる」には哺乳類から植物や菌類まで、実に様々な生きものが棲んでいます。 しかも、その一つ一つを観察していくと、それぞれが生きていくために複雑に繋がり合い、森をつくっていることがわかってきます。ここでは、その小さな一つ一つの命を紹介しようと思います。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
-
今、春がそこまできています。 わっぱるでは春を待ちわびている木々の様子を観察できます。 森に羊さんがいます。 頭のところが冬芽で顔は葉痕(ようこん)といって葉の落ちた痕(あと)です。 これはオニグルミです。 くりくりっとして栗の実のようです。 ずばり、クリの冬芽です。 植栽され...
-
わっぱるの森で見つかったカタツムリのなかまです。この種の分布は北陸から中国山地にかけてとされており、大阪府下では能勢町北部のほかで生息が確認された記録はありません。全国的にも稀少で、環境省レッドデータでも準絶滅危惧に指定されています。 そもそも「カタツムリ」という生物学上...
-
冬のわっぱるを歩いていると、ガサガサ、ガサガサ、と音が聞こえてくることがあります。そんなときは、地面を注意してみてみましょう。 舞い上がる落ち葉の中に、写真の鳥がいるはずです。 名前を「シロハラ」といいます。ヒタキ科の鳥で、冬になると日本へ渡ってきます。 大きさはヒ...
0 件のコメント:
コメントを投稿