大阪府能勢町の野外活動施設「豊中市立青少年自然の家わっぱる」には哺乳類から植物や菌類まで、実に様々な生きものが棲んでいます。 しかも、その一つ一つを観察していくと、それぞれが生きていくために複雑に繋がり合い、森をつくっていることがわかってきます。ここでは、その小さな一つ一つの命を紹介しようと思います。

2019年5月21日火曜日

オオセンチコガネ

ひときわ美しく輝くコガネムシの一種です。大きさは2センチほど。色彩も変異が多く、緑色に輝くもの、赤紫のもの、また、特に奈良地方のものは青く輝くものが多く、「ルリセンチコガネ」とも呼ばれます。しかし、その姿とは裏腹に生態は美しいと言えるものではありません。この虫の好物は獣糞や動物の死骸で、メスは獣糞に卵を産みつけ、幼虫は糞の中で育ちます。「センチ」とは「せっちん(雪隠)」で、昔のことばでトイレのことを指します。とはいえ、変化に富んだ美しさで私たちの目を楽しませてくれることに違いはありません。(De)

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