ノイバラの若い枝に泡が付いています。指ですくってみると、
何か動いているものがいます。
アワフキムシの一種シロオビアワフキの幼虫です。
アワフキムシのなかまは成虫・幼虫とも植物の茎から水分とそこに含まれるわずかな養分を吸って生きています。幼虫はその水分と自身の排泄物で石鹸状の液体をつくり泡にしてその中で暮らします。この液体は界面活性作用がありますのでほかの虫などが一旦この液体にまみれるとたちまち窒息してしまいます。この泡で自身を守っているというわけです。自分たちは尾の先がシュノーケル状になっているので先を泡の外に突き出して呼吸をします。また、吸い込んだ空気を尾を引っ込めてから吐き出し、液体を泡状にしていきます。
昆虫の生態は多様ですが身を守る方法もまた、実に多様なんですね。(De)
2019年5月12日日曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
-
今、春がそこまできています。 わっぱるでは春を待ちわびている木々の様子を観察できます。 森に羊さんがいます。 頭のところが冬芽で顔は葉痕(ようこん)といって葉の落ちた痕(あと)です。 これはオニグルミです。 くりくりっとして栗の実のようです。 ずばり、クリの冬芽です。 植栽され...
-
場内を散策していると、可愛らしい蕾を見つけました。 フデリンドウです。 リンドウ科リンドウ属の植物で、4月頃に花を咲かせます。 日当たりのよい山に咲く野草で、空が曇っている時や、雨の日には咲かないそうです。 一つの茎に複数の花を咲かせます...
-
梅雨の季節といえばカタツムリですね。先日、大路次川河畔の林でクチベニマイマイを見つけました。このカタツムリはおもに近畿地方に生息し、平野部の公園や神社林などでもサクラやコナラなどの広葉樹の樹上でよく見かけます。殻の口の部分が赤く染まっていることがこのカタツムリの特徴で名前の由...
0 件のコメント:
コメントを投稿