
大阪府能勢町の野外活動施設「豊中市立青少年自然の家わっぱる」には哺乳類から植物や菌類まで、実に様々な生きものが棲んでいます。 しかも、その一つ一つを観察していくと、それぞれが生きていくために複雑に繋がり合い、森をつくっていることがわかってきます。ここでは、その小さな一つ一つの命を紹介しようと思います。
2019年8月23日金曜日
ルリボシカミキリ
ルリボシカミキリです。大きさ14~30㎜ほどの中型のカミキリムシですが、色が鮮やかなブルーでとても目を引き、虫好きにとっては大変人気のあるカミキリムシでもあります。7月末から8月に現れます。幼虫はコナラなど各種広葉樹の倒木や伐採木で3年ほどかけて育ち、成虫は花粉や樹液を食します。日本の固有種で各地にいますが生息地は限られているようで、大阪府レッドデータでは絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。わっぱるの森は広葉樹が多く、また、倒木・伐採木もあるので、この虫の生息環境に合致しているのかも知れません。このルリボシカミキリが飛んでいるのを目にすると森全体が一層美しいものに思えてきます。(De)
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