大阪府能勢町の野外活動施設「豊中市立青少年自然の家わっぱる」には哺乳類から植物や菌類まで、実に様々な生きものが棲んでいます。 しかも、その一つ一つを観察していくと、それぞれが生きていくために複雑に繋がり合い、森をつくっていることがわかってきます。ここでは、その小さな一つ一つの命を紹介しようと思います。

2019年8月6日火曜日

カブトムシ♂

カブトムシ♂とカナブンたち
クワガタとならんで人気者のカブトムシです。オスには頭部に大きな角、胸部に小さな角があります。樹液に集まり、同じく樹液を好む他の虫たちを角を使って豪快にほうり投げていい場所を占有します。その勇姿から「虫の王様」と呼ばれ、子どもたちの注目を集めている虫です。大きさは32~53mmですが、大きいものは80ミリに達するものもいます。幼虫は朽木ではなく、腐葉土の土の中で育ちます。孵化後、2回脱皮をし、3零幼虫になり越冬します。翌年、夏前には蛹になり、夜間の気温が20度を超えるころに羽化します。カブトムシは真夏のこの時期に交尾、産卵をし、野性のカブトムシたちは本格的な秋を迎えることなく、死んでいくのです。(De)

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