大阪府能勢町の野外活動施設「豊中市立青少年自然の家わっぱる」には哺乳類から植物や菌類まで、実に様々な生きものが棲んでいます。 しかも、その一つ一つを観察していくと、それぞれが生きていくために複雑に繋がり合い、森をつくっていることがわかってきます。ここでは、その小さな一つ一つの命を紹介しようと思います。
2019年7月17日水曜日
オオコンボウヤセバチ
ハチのなかまといえば普通、私たちが思い浮かべるのはスズメバチやミツバチといったハチたちです。しかし、寄生バチ(「ヤドリバチ」ともいう)のなかまは種類が比較にならないほどたくさんいます。特に多いのはヒメバチのなかまとコマユバチのなかまです。国内で確認されている種数はスズメバチ科の28種に対し、ヒメバチ科1500種以上、コマユバチ科500種以上と2科あわせて2000種を超えます。寄生の対象もさまざまで、昆虫の幼虫や蛹、あるいはクモ類の成体に卵を産み付けます。
画像はコンボウヤセバチ科のオオコンボウヤセバチでハナバチのなかまなどのハチ類に寄生をします。寄生バチは種類が多いだけでなく、生態も多様でまだまだ知られていないことが多い分野でもあります。(De)
大型カミキリムシの幼虫に寄生するとされているコマユバチ科ウマノオバチ。
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