大阪府能勢町の野外活動施設「豊中市立青少年自然の家わっぱる」には哺乳類から植物や菌類まで、実に様々な生きものが棲んでいます。 しかも、その一つ一つを観察していくと、それぞれが生きていくために複雑に繋がり合い、森をつくっていることがわかってきます。ここでは、その小さな一つ一つの命を紹介しようと思います。

2019年6月1日土曜日

ホタルカミキリ

わっぱるの一角に風で倒れたり、間伐などで伐った樹木をさらに切って薪にするために乾燥させる棚(通称「まき小屋」)があります。
ここには、半分くらいはコナラですが、そのほか何種類かの広葉樹の伐採木が積まれています。
そこにこの虫が集まっています。






ホタルカミキリです。大きさは7ミリ~10ミリほどの小型のカミキリムシですが数は半端なく多いです。
カミキリムシの多くは特定の生木や枯れ木・倒木あるいは伐採された木で幼虫が育ちます。
そのため、しばしば植林された生産財や街路樹などの樹木を食害し、害虫として人間からお尋ね者扱いされます。図鑑などによるとこのホタルカミキリはネ
ムノキその他の広葉樹とありますが、ここの「まき小屋」では数種類ある広葉樹のうち、圧倒的の割合でイヌエンジュに止まっています。どうやらマメ科の伐採された木を好むようです。
まきにする木なのでそこは大目にみることにしましょう。(De)







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