マルバアオダモの花が咲いています。落葉樹のこの木は若葉が出るや否や一斉に花がつきました。
「まるば」の意味は葉の形ではなく、葉の縁が鋸歯縁(ギザギザ)ではなく全縁(つるっとしている)という意味でつけられています。また、この木の材は強くて反発力があり、以前は野球のバットやテニスのラケットに用いられていました。イチロー選手が好んで使い、メジャーリーグで年間最多安打の記録を作った年はアオダモ製のバットを使っていたことは有名です。しかし、良材のアオダモは採りつくされ、今はアオダモ製のバットは製造されていないようです。
マルバアオダモの梢に紛れてひときわ白く輝く梢があります。
ザイフリボクです。別名「シデザクラ」とも言われています。
花弁がほっそりとしているのが特徴です。よく、庭などに植えられるジューンベリーは近縁種のアメリカザイフリボクのことでジューンベリーが6月に実が熟するのに対し、ザイフリボクは9~10月に熟します。花の季節には葉の季節にはわかりにくい木の個性が際立ちます。観察にはもってこいの季節です。(De)
登録:
コメントの投稿 (Atom)
-
今、春がそこまできています。 わっぱるでは春を待ちわびている木々の様子を観察できます。 森に羊さんがいます。 頭のところが冬芽で顔は葉痕(ようこん)といって葉の落ちた痕(あと)です。 これはオニグルミです。 くりくりっとして栗の実のようです。 ずばり、クリの冬芽です。 植栽され...
-
場内を散策していると、可愛らしい蕾を見つけました。 フデリンドウです。 リンドウ科リンドウ属の植物で、4月頃に花を咲かせます。 日当たりのよい山に咲く野草で、空が曇っている時や、雨の日には咲かないそうです。 一つの茎に複数の花を咲かせます...
-
梅雨の季節といえばカタツムリですね。先日、大路次川河畔の林でクチベニマイマイを見つけました。このカタツムリはおもに近畿地方に生息し、平野部の公園や神社林などでもサクラやコナラなどの広葉樹の樹上でよく見かけます。殻の口の部分が赤く染まっていることがこのカタツムリの特徴で名前の由...
0 件のコメント:
コメントを投稿