大阪府能勢町の野外活動施設「豊中市立青少年自然の家わっぱる」には哺乳類から植物や菌類まで、実に様々な生きものが棲んでいます。 しかも、その一つ一つを観察していくと、それぞれが生きていくために複雑に繋がり合い、森をつくっていることがわかってきます。ここでは、その小さな一つ一つの命を紹介しようと思います。

2019年3月22日金曜日

シキミ


シキミの花が咲きはじめました。シキミは古来より、仏様に供える植物として大切にされてきましたので、日本人にとっては馴染み深い木といえます。成木もせいぜい2~5mとさほど高くなく、わっぱるの森ではヒサカキ、アセビなどとともに林床部を構成する常緑樹です。濃い緑の中に散りばめられたように咲く淡い黄色の花々は見ごたえがあります。しかし、この木は有毒植物で、特に実に含まれるアニサチンという物質は猛毒で誤食すると死に至る場合があります。観察プログラムなどでは誤って口に入れることのないように十分な注意を要する植物でもあります。(De)

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