大阪府能勢町の野外活動施設「豊中市立青少年自然の家わっぱる」には哺乳類から植物や菌類まで、実に様々な生きものが棲んでいます。 しかも、その一つ一つを観察していくと、それぞれが生きていくために複雑に繋がり合い、森をつくっていることがわかってきます。ここでは、その小さな一つ一つの命を紹介しようと思います。

2019年3月15日金曜日

テングチョウ

 昨日は雪が舞ったわっぱるですが、今日の日中は温度も上がり、春を待ちわびた成虫で越冬していた虫たちも動き出したようです。チョウのトップバッターはこのテングチョウです。まるで、春の日差しを満喫するように、陽だまりで羽根を休めています。口の先が飛び出ていて、天狗のように見えるのが名の由来です。幼虫はエノキで育ちますので、エノキのあるところでしか見ることはありません。わっぱるにはエノキはほとんどないのですが、里山には普通にある木なので、わっぱるの周辺で繁殖しているものと思われます。テングチョウが現れると春はもうすぐです。つまり、春を運んでくるチョウですね。(De)

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